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2軍戦でのスタメン・ライト

ついに来ました。この日が・・・

濱中選手にとって昨年の4月29日以来となる444日ぶりの守備につく日がやってきました。

甲子園でのウエスタン・サーパス戦。復活への新たなる一歩はこの試合で刻まれました。

甲子園球場には朝早くから濱中選手の守備の姿を見ようと多くのファンが詰めかけていました。

koshien050717_1.jpg半袖姿に黒のリストバンドをしてグラウンドに現れた濱中選手。
スタンドからはたくさんの黄色い歓声が上がっていました。

濱中選手は、ベンチ前でのアップを済ませるとグラブを持って出てきて上坂選手を相手にキャッチボール。

キャッチボールが終わるとシートノック開始です。

葛城選手、松下選手とともにライトの守備位置に着いた濱中選手は、ノックされたボールを次々と処理し、内野への返球、バックホームなどを順にこなしていました。

そして両軍のスターティングメンバーの発表。

タイガースの4番はもちろん濱中選手。でもこれまでと違うのは「指名打者」としてではなく「ライト」としてコールされたことです。球場中に響き渡る「4番ライト、濱中、背番号31」のコール。わき起こる濱中コールと拍手。

2軍戦のテストケースとは言え、いよいよ濱中選手が甲子園のライトに4番打者として帰ってきた瞬間でした。

試合開始。守備につく濱中選手。

ベンチを飛び出した濱中選手は、まっすぐにライトの方へと・・・

koshien050717_2.jpgそして、一塁線上の手前で止まるとライトの守備位置をまっすぐに見据え、そこで帽子を取って一礼。

この瞬間、今までのことが頭の中に思い出されました。あの肩を押さえてうずくまっていたライト。ホームランを打ち、観客に帽子を取り頭を下げて応えていたライト。ずっとずっと戻って来たいと思い描いていたライトの守備・・・。

心新たに一歩を踏み出して守備位置へと向かう濱中選手の背中にはたくさんの人の思いが注がれ、遠く離れていくはずの「31」の背番号が大きく大きく見えたのでした。

もうこのときには僕の胸はいっぱいになっていました。

それにしても、やっぱり似合いますね。ライトの守備位置が・・・
甲子園の美しい緑の芝生の上にいる濱中選手の姿を見て実感しました。濱中選手のいるべき場所はここなんだと・・・

今まで守備はもう一塁でいいとか、外野ならレフトがいいのではないかとか色んなコトを考えてきましたが、今日のこの瞬間、それらの考えは心の中から消え去ってしまいました。

本人が目指している「完全復活」とはやはりライトの守備位置に着くことなんでしょうね。だとしたら、我々ファンも本人の気持ちを大事にしてライトでの復帰に向けて応援すべきなのかも知れません。今の状況、肩の状態を一番よく知っているのは本人のはずですから・・・

koshien050717_3.jpg試合が始まってすぐ、1回の表に最初の守備機会がやってきました。2番の坂口選手が放ったボールは一直線に濱中選手のいるライトへ・・・

平凡ながらライトフライです。でも球場中のファンはみんな知っていました。このフライがどんな意味のあるフライなのかを・・・

みんなが祈るような気持ちで見つめていたボールを少し後ろに移動してキャッチした濱中選手は、何事もなかったかのように内野へとしっかりしたボールを返球していました。
その瞬間、球場中にはホッとした空気が流れ、普段にも増して大きな拍手が濱中選手へと送られました。

守備は何も打球が飛んでくるときだけではありません。内野ゴロが飛ぶと、一塁への送球のカバーにはいるためライトから一塁線へとその都度走らなければなりません。基本的なことですが、こんなこともブランクを感じさせずきっちりこなしていました。

koshien050717_4.jpg2回の表にも一度、ライトフライが来ました。

今度は少しライン寄りに前進してキャッチ。そのままの体勢で二塁手へとボールを返していました。

キャッチングからスローイング。一連の流れはこれまでの練習でやってきたことと同じです。

でも練習と違うのは、ランナーがいたり、打者が走ったり、アウトカウントを考えないといけなかったり・・・色んな状況判断が必要なのと、それに応じて様々な体勢から、どんな角度、どんな距離でも一瞬のうちに投げなければいけないということです。

ライトの守備につき、外野手としてやっていくためには必ずこなさなくてはならないことです。

koshien050717_5.jpgただ、この日はまだバックホームが必要な状況や三塁への送球が必要な状況は無かったですし、2塁打のクッションボールを処理することもなかったのですが、通常の打球の処理については何ら心配ないということはよく分かりました。

3回までサーパス打線は無安打だったのですが、4回表初安打が濱中選手の前へ。ライト前ヒットをキャッチしてこれもランナーがなかったため、2塁手へとしっかり返球。

今日の守備機会はこの3回でした。
いずれも難なくこなしており、見ていて不安を感じさせるようなものではありませんでした。実戦復帰の試合としては上々の出来だったのではないでしょうか。

もちろん守備だけではありません。
この日の濱中選手は、打撃でも見せてくれました。というか、今の濱中選手を相手にする二軍投手はきっと格の違いを思い知らされたのではないでしょうか。

koshien050717_6.jpg2回の裏に先頭打者として登場した濱中選手はいきなり3塁線へのライナー性のツーベースヒット。チャンスを作ると、次の桜井選手のヒットでホームイン。先制の得点を上げました。

そして、ランナーを一塁に置いて迎えた第2打席。2球目をフルスイングすると、これも3塁手の横を抜けていくツーベースヒット。

第3打席は一死一三塁で迎えましたが、きっちりライトへと犠牲フライを打ち上げて打点を上げていました。

結局、この日の打撃成績は3打数2安打(2本の2塁打、1犠牲フライ)1打点2得点と大暴れでした。

koshien050717_7.jpg試合後、ベンチを後にする濱中選手にはスタンドからたくさんの声が掛けられ、濱中選手はスタンドへと会釈して応えていました。

色んな思いで迎えたこの日でしたが、不安や恐れは全て濱中選手が吹き飛ばしてくれました。「やれる!」・・・そう心から実感できた試合でした。

守備・・・今まで色んな人が色んなことを言ってきましたが、結局は本人が結果を残すしかないのですよね。そして今日、濱中選手はしっかりと結果を残しました。
想像以上の濱中選手の活躍に、今後への大きな期待と充実感を感じながら甲子園球場を後にしたのでした。

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コメント

ようやく気持ちが落ち着いたので…。(笑)

444日ぶり…。そんな経っていたのですね。
二軍では異例の3000人以上の観衆が集まったというこの試合。
どれだけの人たちが、この日を待ち望んでいたかが伺えます。
本当にみんな待っていたんですよね。そして、濱中選手も…。

2枚目の写真、ライトの守備位置を見据えて一礼する姿…。目に飛び込んだ瞬間、涙が止めどなく溢れ出てきました。
過去の辛く、不安な日々が走馬灯のように流れ、今、努力に努力を重ね、長いトンネルを抜けてここまで辿り着いた濱中選手の姿がそこにはありました。
そしてその背中が、“ライト”というその場所を、どれだけ愛おしく、大切に想っているかを語っていました。
周囲は、肩の状態を心配するからこそ、打撃を認めているからこそ、そしていつでもグラウンドでその姿を見ていたいからこそ、勝手なことを言っていたのかもしれません。私を含め…。
でも、濱中選手のとっての聖地は何処なのか、本当に思い知らされる写真でした。

そして、もう大丈夫…。何の心配もなく、これからも階段を登り続ける濱中選手を応援し続けることが出来る。
そう確信しました。
心身共に充実している濱中選手が、ページいっぱいに広がっていました。
もう何も望みません。
きっと今まで通りの気持ちで、今までと変わらず努力を続ける濱中選手を、ただ見守るだけでいいのです。
いつでも、どんな時でも…。

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