ついに復帰戦!
いよいよこの日がやってきました。
ウエスタンリーグ戦とは言え、濱中選手の実戦復帰の日です。
場所は北神戸あじさいスタジアム。対戦相手はサーパス神戸です。
この日は朝から快晴で気温も暖かく、絶好の野球日和。
試合のみならず、試合前の練習も見たいと思い朝一番から球場に向かったのですが、球場のスタンド入り口にはもう場所取りの人が数人。
濱中選手のユニフォームを持った人もちらほら・・・
スタンドが開いて、濱中選手のバッティングが見たくて一塁側に陣取ってから周りを見回すと、濱中選手のユニフォームを来た人が、続々とやってきます。
先日報道されたことで、この日だけは見逃せないと多くのファンが集まったのでしょうね。
濱中選手は最初はティーバッティングを行ったのですが、そのあとバッティングケージの後ろに陣取っていた福本さんを見つけると近づいていってしばらく話し込んでいました。今の状態とか、今後のことなど話されていたんでしょうね!
そして、ケージに入ってフリーバッティング。それが終わるとキャッチボール、ノックと順に練習をこなし最後はベースランニングで試合前のトレーニングを終えていました。
試合前20分くらいになって、両チームのスターティングメンバーの発表。
阪神タイガースのメンバーが順に告げられ、ついに・・・
「3番 指名打者 濱中 背番号31!」
のコール。場内に大きな拍手が巻き起こりました。
そう、とうとうグラウンドに濱中選手の名前がコールされたのです。
長く苦しいリハビリを乗り越え、昨年中はなかなかバットを振ることもままならなかった濱中選手が、今、こうして指名打者として球場でコールされているのです。久々に聞くコールは、なんだか感慨深いものがありました。
もうこのときから胸はドキドキ、緊張してそわそわしてどうしていいのか分からない状態でした(汗)
そして試合開始。先頭の赤松選手はヒットで出塁したのですが、牽制で一二塁間に挟まれてワンアウト。二番打者、沖原選手の打席の際には、濱中選手がネクストバッターズサークルに控えていました。
懐かしくも見慣れた動き。屈伸、バットに滑り止めのスプレーをかけ、バットリングを付けてスイング。何度も投手が投げる球にタイミングを合わせてスイングし、自分の打席を待つ。そう、あの濱中選手のウェイティングサークルでの仕草です。
沖原選手はレフト前にヒットを放ち、ワンアウト一塁の場面でいよいよ濱中選手の打席です。
濱中選手がバッターボックスに向かうときにはスタンドから多くの拍手と大きな声援が鳴り響いていました。
第1球は外角に外れる変化球。悠然とボールを見送ります。しっかりボールも見えているようです。ボール先行からファールなどを挟んで結局カウントはフルカウント。そして本柳投手が投じた第8球。
インコースよりのストレートを濱中選手はフルスイング!!
「やったぁ!!」ファンの声援と共に、ボールは高々と舞い上がり美しい弧を描き、レフトスタンドへと突き刺さりました。
劇的な復活弾です!その打球はまさしく濱中選手のものでした。
復帰第1打席でいきなりの本塁打・・・まさにこのとき、濱中選手が我々の前に帰ってきたのです。
もう興奮で何が何だか分からなくなり、周りにいたファンと抱き合って涙を流してしまいました。
口からでるのは「すごい、すごすぎる」「良かった、ホントによかった」「最高だ!」・・・そんな言葉ばかり。
でもみんなは分かっていました。濱中選手の努力の末に見せてくれたこの勇姿の意味を・・・
やっと・・・そう、やっと帰ってきた濱中選手の劇的な復活劇をしみじみと感じながらも、夢の中にいるような不思議な感覚もあり、色んな感情が入り交じると涙があふれてきて止まらなくなってしまいました。
ただ、「帰ってきたんだ・・・」そう何度も何度も胸の中でつぶやいていました。
もう最高ですよね!こんなドラマチックな復帰戦、想像もできませんでした。
ただ、打席に立つ濱中選手の姿が見られればそれでいい・・・、
怪我しなければいいのに・・・、心配だなぁ・・・、そう思っていました。
でもそんなの全部吹き飛ばしてくれました。
我々の想像を越えた選手です。
絶対、不動の4番打者になる選手です。
この先の阪神タイガースを背負って立つ選手です。
そう思わずにはいられないシーンでした。
結局、この日はあと3打席あったのですがいずれも四球(最後は敬遠)。
でもライトにホームラン性の大きなファールを打ったりしていましたし、低めの変化球の見極めもできていましたよ。
復帰戦は4打席で1打数1安打3四球。
1本塁打2打点1得点の成績でした。
これ以上ないドラマチックな復活劇を見せてくれた濱中選手。
ますます濱中選手から目が離せません!